原罪の灯

ここに証そう お前の名を ご覧 あれが生命なる灯

30 minutes

光陰矢の如し、時が過ぎるのは早いもので、あっという間に引っ越しの前日を迎えてしまいました。

 

早くはあったものの、葛藤だらけの2週間でした。

葛藤の内容について正確に綴るには、語彙力が足りないので、敢えて書きません。

 

努めて、平穏な日々にするように、過ごしてきました。

人生の連続の、ただの通過地点のように。

まるで、1ヶ月程度の旅に出るだけかのように。

 

そのくせ、心のカメラは、シャッターを切り続けていました。

記憶を…笑顔や何気ない一言や、その表情を、焼きつけるべく。

 

キュブラーロスの5段階でいうところの、抑鬱と受容を、どうやら私は逆に踏んでしまったようです。

もしくは、私は、物理的には死を迎えるわけではないのだから、一人に慣れた頃、再び受容を迎えるのかもしれません。

逆を言えば、怒りの段階に戻ってしまう可能性もありますが。

 

Either way

Options change

Chances fail

Trains derail

 

私が払う犠牲と、家族に払わせる犠牲と。

それらに値する、人生の付加価値を、私は本当に見出せるのか、正直自信はありません。

 

過剰に考えてしまっているようにも思います。

私は、これまで通り、私でいればいいのかもしれません。

自分の思う、人としての在り方を失わずに、生きていけば。

 

開いたままの傷や、負担の重みに耐えかねて出て行くのに、今度は払う犠牲の大きさに耐えかねている。

本当に器の小さい人間です。

最後まで、悠然と構えることができませんでした。

それでも。

 

30 minutes,a blink of an eye

30 minutes,to alter our lives

30 minutes,to make up my mind

30 minutes,to finally decide

 

To decide to decide to decide……To decide.

 

明日、私は、この家を出ます。