原罪の灯

ここに証そう お前の名を ご覧 あれが生命なる灯

FREAKS

化けの皮が、剥がれました。

 

頑張っているように見えて、実態は、抗不安剤や安定剤やリス液を大量に飲み込まないと、家からも出られない。

文字通り、心臓の動悸と手足の震えが止まらなくて、心の問題だけではなく、危ないから外に出られないのです。 

 

そうして、真っ当の皮を纏って、働いたり、勉強したりしていました。

 

もう疲れました。

 

勉強なんて、受験なんて、したくてやってるわけ、ないじゃないですか。

私ですよ?

死ねないから、せめて、忌まわしい残された人生を少しでも良くしたいから、足掻いている、それだけ。

仮に受かったとして、その後に待っているのは、労働です。

何その地獄。

 

剣道だって、だいぶ前から辞めたいですよ。

楽しくもないし、自分が頭だけではなくて、運動神経と要領も悪いのを思い知らされるだけ。

義務化していて、行くのも気が重いのに続けているのは……どうしてだろう。

趣味の欄に書いた時に、真っ赤な嘘にならないため、だったりしてね。

 

何もしたくない。

10億円あっても、私は生きていたくない。

楽しいことを作り出しても楽しめないから、もう十分わかっているから、遊ばないで勉強しています。

 

頭の回転や、集中力が欲しい、なんて、綺麗事。

本当に欲しいのは、死、以上です。

 

自分を褒めてもいいくらい、頑張ってきました。

でももう、終わりにしたいです。

 

何も食べたいものがない。

奮発しても、美味しいとも思えない。

どこも行きたくない。

誰にも会いたくない。

 

私は、生粋の嘘つきだけれど、自分や自分の気持ちにだけは、嘘をつかないように生きてきました。

そのつもりでした。

でも、気づいたら、自分の気持ちを無理矢理封じ込めていただけでした。

 

感情も動かない。

涙も出ない。

 

消えない傷だけの力では、死ねないのです。

傷の渦中にいた時、あの時が死ねるチャンスだったのだ、と今更取り戻せないことを考えています。

 

最大限、良いように言って、惰性です。

死なせてもらえるまでの時間を、やり過ごしている。

 

こんなに死にたくて辛い気持ちを、何のためなのかわからないけれど、薬とまやかしで封じ込めている自分が……かわいそう、とは言いませんが、惨めで、くだらなくて、汚くて。

整形に拘るのも、中身がヘドロだから、せめて外見の美に縋っているだけだと思います。

私より、美しくない人々が、楽しそうに笑いながら生きている。

羨ましくなどなくて、殺してやりたいほど、不愉快です。

いったい、この世の何が楽しいの?

どうして、笑えるの?

鏡、見たこと、ありますか?

 

そうして、醜い私は、どんどんどんどん捻くれて、自分の手に負えなくなっている。

 

永遠の眠り、が当選する宝くじがあったらいいのにね。

いや、意外と倍率高いかもしれない。

 

人の死に触れた時、真っ先に羨ましさが先立つ私は、それでもまだ、人間なのですか?

 

生きていることが、あまりに苦しくて、苦しみからの解放を求めているだけなのに、それが叶わない。

 

勉強は、続けるのだと思います。

やめたところで、他にやりたいこともないし。

そうして、頑張っているフリをすれば、丸く収まるのでしょう?

そうなのでしょう?

 

薬が切れると、世界がモノクロになって、心が割れそうになる。

震える手で、追加の薬を飲んで、トイレにしゃがみ込んで、呼吸が整うのを待つ。

 

きっと一生、このままです。

私が死ねない理由は、もしかしたら、もう既に心は死んでいて、生物学的に死んでいないだけだからなのかな、とも思います。

 

死は、福音であり。

でも、私は、良い人間じゃないから、それさえも、与えられない。

 

地獄で、暮らしています。

でも、まだ少し、堕ちる余地があるのを知っているから、全てを放り投げないで、今日も薬を飲んで、真っ当なフリをする。

 

過労は、睡眠不足とか、勉強の負荷ではなくて、生きることへの疲れ由来です。

 

嘘、つきました。

涙は、まだ出ます。

あと、何年も生きる苦しみのことを思うと、辛くて、限界で、涙が静かに溢れてきます。

 

あんたなんか、産まなきゃよかった、などと子供に言う毒親がいるようですが、私は、私なんか、産まれなきゃよかった、です。

 

両親のことを、根本的に許せないのは、幼少期の虐待などではなく、生きるのにこんなに向いていない私を産み落としたから、なのかもしれません。

恨みは消えません。

誰も、自分の意思で生まれてきたわけではない、のは、わかります。

でも、今までと、そして今も続く、私の苦しみの一部でも、わかるとは思えないのです。

 

私のこと、応援したり、頑張っているね、とか、言わないでほしいです。

どんな気持ちで、現状を維持しているか、もしわかったら、言えないはずです。

そう言われる度に、心に嘘をついて取り繕っている私にとっては、心に突き刺さる刃となるのです。

無理はしないでね、も大嫌いです。

相当な無理をしないと、多くの人々が当たり前のようにしていることが、できないのです。

例えば、無理をしないと、眠れない。

無理をしても、まともな食生活が送れない。

 

誰かと会う時は、笑わないといけないよね。

楽しく話をして、元気なフリをしないといけないよね。

前向きに、努力しているようにしないといけないよね。

大丈夫。

私、ミニーちゃんなので。

突き詰めたら、私が売ってきたのは、愛想と愛嬌ですから。

一瞬以内に、自然な笑顔、作れます。

仮面の下が無表情だとしても、誰も気づかないし、気にしない。

 

救いを求める、なんて間抜けたことは、とっくに辞めました。

誰も、私の傷口に寄り添うことなどできないのだ、と、学びました。

 

怖いのは、外見だけではなく、内面共々、仮面を保つことが、日に日にしんどくなっていっていることです。

化けの皮が剥がれたら、生きることも死ぬこともできない。

 

好きでミニーちゃんなわけじゃない。

そうしないと、あちこちで問題が起きるから。

 

一生、閉鎖病棟にいたくない、という思いは、まだあります。

だから、外の世界にいられるように…今日も、仮面をかぶります。

 

心を許す、という言葉があるけれど。

私は、この世の誰にも、血縁にでさえも、本当の意味では心など許せない。

 

吐き出して、少し溜飲が下がりました。

問題集に落ちる涙の雫を拭いて、また機械になって、「生きます」。

 

死ぬことよりも、生きていることのほうが、遥かに怖いよ。

誰か、この怖さから私を解放して。

 

はやく見つけて

この息の根を止めて

あの子にまで牙を向ける前に

十字を切れば誰でも救われるの?

反吐が出るね