原罪の灯

ここに証そう お前の名を ご覧 あれが生命なる灯

ours en peluche

引っ越してから、1週間が経ちました。

いまだに、スマホの地図アプリを起動させたまま、家と駅を行き来する毎日です。

 

最近は、お気に入りのバーに何度か行きました。

自分へのご褒美、は否定したくせに、自分を甘やかす、は行う模様です。クズなので。

冷たい前菜3種盛りと、何か野菜料理などを注文することが多いですが、3種盛りには必ずカポナータを入れてくれるし、私がどれだけ少食に見えるのか、3種盛りもメインも、ポーションを少なくして、お値段も安くしてくれるところが好きです。

気に入って2回注文したのは、有頭エビときのこのアヒージョで、きのこ好きにはたまりません。

5種きのこのパスタなど、気になっていますが、きっと頼むことはないでしょう。

カクテルは、門外漢なので好みを伝えてお任せしていますが、甘くなくて飲みやすくてお料理の邪魔をしないもの、のような注文で、美味しいものが出てきて、それも嬉しいです。

 

1人でバーで飲むなんて(そしてきちんと家に帰れる)、大人になったなぁと思いましたが、よく考えなくても、私は来年40歳の中年女性でした。

 

お仕事の面接の日まで、特にやる事もないのですが、本棚や様々な家具がまだ開封途中だったり組み立て途中なので、片付けもなかなか捗りません。

でも、掃除機は毎日かけているし、ベッドに落ちた(抜けた)髪は、コロコロで毎朝掃除しているので、今のところ、大丈夫です。

 

実家にいる夢、両親と話している夢をよく見ます。

寂しいのだと思います。

あのまま実家にいたら、私は心身共に潰れていたけれど、そっちのほうが正しかったのかな、とも思います。

正解なんてないけれど、後悔もしたくない、単なる我儘です。

 

「さよならを言うのがこんなにもつらい相手がいるなんて、僕はなんて幸せなんだろう」

 

歪な形になってしまったことよりも、過去に受け取った愛情を、赤ちゃんを抱くように大切に抱え、一人で眠り、一人で起きて、そして一人で生きています。

 

散らばった自分の心の欠片を、ひとつずつ集めながら。