原罪の灯

ここに証そう お前の名を ご覧 あれが生命なる灯

秋、冬へのプレリュード

ついこの間まで、氷菓を食べていたのに、気づけば秋真っ只中…いや、冬の初めに近い気温になっていました。

 

移ろい変わる四季、その流れが美しいのに、最近の日本は、暑いか寒いかのどちらかですね。

 

既に、冬のアウターに、マフラーを巻いて出かけています。

 

プレリュードは、前奏曲の意ですが、例えばフレンチのコースだって、お寿司のコースだって、前菜があり、段々と盛り上がり、メインがあり…というのが普通だと思います。

フレンチで、席に着くなり、牛頬の赤ワイン煮込みが出てきたりしたら、嫌ですよね。

お寿司に関しては、最初から鮪を出すお店もありますが。

 

このままでは、あっという間に、年末年始になってしまいそうです。

おせち料理の季節か、と思いますが、大晦日も元旦も多分、仕事です。

 

日々が、どんどんモノクロになっていきます。

本当は、そうではなくて、遥か昔にモノクロになった視界に、無駄だと知りながら、無理に無理を重ねて、色をつけた気になっていただけなのだと、知っているけれど。

 

自殺の才能の無さは、即ち、諦めの悪さだと思います。

損切りが苦手なのです。

とっくに大赤字で破産している人生なのに。

諦念が肝要、と呟き続けるのは、本当は諦められていないから、その自分を戒めるため。

 

透き通る声 遠い空は 祈りの歌を 掻き消して

誤ちをくり返し 迷いながら

少しずつ終わりへと近づいていく

 

気が狂ったように、毎日、動き続けています。

まるで、そうしないと…いや、既に気など狂っているから、普通ではないことを続けるのでしょう。

 

ねぇ、秋が来たよ。

約束、したよね、秋になったら行こう、って。

もう、冬になっちゃうよ。

関係ないか、そっちの世界に逝って、楽になったあなたには。