原罪の灯

ここに証そう お前の名を ご覧 あれが生命なる灯

プラネタリウム

新居に、ベッドや冷蔵庫が入り、だいぶ生活の準備が整ってきました。

とても恵まれた環境で、それだけが救いです。

自分がそこで1人で生活するということについては、まだまだ実感が湧きませんが…

 

先日、家族3人で、花火をしました。

暦の上では秋ですが、この夏、最後の。

そしてきっと、3人でする、最後の。

 

花火は、華やかというより静かな瞬きで、何も考えないようにしても、色々な思いが交錯してしまいました。

 

私が今、家を出ても出なくても、両親はおそらく私より先に死ぬ。

それまでの距離の取り方、タイミング、それだけの違いです。

 

抗えない運命。

私が選び取った選択肢のようで、実は予定調和、若しくは、見えない大きな唸りが私を動かしたのかもしれません。

 

会えなくても記憶をたどって

同じ幸せを見たいんだ

あの香りと共に花火がぱっと開く

 

希望は、僅かながら、ある。

20代の頃に比べて、私は、ちゃんとできる。

今でも無気力や鬱に苛まされますが、寝込むほどではない。

今、は。

 

1人になって、今と同じでいられるかは、わかりません。

でも、今はそれに縋るしかない。

 

日々が、あっという間に過ぎていきます。

きっと、お別れしてからのほうが、両親の存在は私の中で大きくなるのでしょう。

 

1人で歩くのは、頑固だからではない。

そういう、悲しい道を選ぶことで、何とかこの世にしがみつこうとする、私の願いです。

 

I'm alien in this world.