美しさ、について、よく考えます。
美しさと言っても、容姿の美しさではなく、例えば、お互い寄り添う老夫婦の方々の生き様だったり、我が子を愛して幸せを願う母親の姿だったり、仕事や生きることに情熱を傾ける方の姿だったり。
しかし、そういった美しさは、私の人生には一度たりとも無かった、無縁だったように思います。
それは、私の気質であり、素質がなかったからなのかもしれません。
この世には、美しいものが溢れています。
でも、それらは私の人生とは、程遠いものです。
生まれながらのペシミスト、厭世的人生。
立ち止まっています。
前に進むことも、引き返すこともできません。
世界の美しさは、私との間に、厚い磨りガラスがあるように思います。
美しさとは、尊いもの。
私の手の届くところには、ありません。
昔は、いつかは陽の当たる道を、と願ってきましたが、今はもう、仄暗い道を、トボトボ歩くのに慣れました。
神さまに見捨てられたようなこの人生を、いつまで続ければいいのか、と疲弊している今日この頃です。
泣きたい時ほど涙は出なくて
唇噛んでる真っ白い夜