原罪の灯

ここに証そう お前の名を ご覧 あれが生命なる灯

知足安分

今日は、1ヶ月ぶりくらいの彼とご飯でした。

最近忙しくて、連絡も返さないことが多かったけれど、改めて一緒の時間を過ごして、やはり彼は私にとって特別な人だな、と感じました。

 

顔が良いのは、大前提で、私はそれが好きなんだと思っていました…それだけ、が。

でも、違いました。

 

周りの人たちにとって、どう見えているかは分かりませんが、私は元々、深い闇を抱えた、暗くてネガティブでペシミストで。

そんな私は、彼の明るさ、ポジティブさに、救われているのだ、と。

 

そう思えば思うほど、距離感を感じるのも事実です。

見た目が美しくて、明るくて、優しくて。

もちろん、それは、彼の職業病でもあって、彼もまた、闇を抱えているのは分かっているけれど。

そんな人、若い綺麗なお嬢さんたちが放っておくはずがない。

若さを目の当たりにしたら、私はもう、不戦敗です。

それが分かっている程度には、身の丈を知っている。

 

彼が何故、お店にも一度も行ったことのない、お金を落とさない私といてくれるのか、それは私には全くわからないし、彼自身も、言葉では説明できないかもしれません。

それでも、気づけば随分長いこと、一緒の時間を過ごしています。

それが、事実。

それだけが、事実で、それだけで、私は幸せです。

 

お伽話の続きなんて誰も聞きたくない。

ずっと幸せに暮らしましたとさ、なんてこと、あるわけがない。

 

でも、ゴミのような私の人生で、今だけだとしても、これだけの光をくれる人と出会えるとは、思っていませんでした。

 

私は、引くべき時が来たら、彼の前から消えます。

彼に、切られる前に。

 

いつ、人生が終わっても構わない、とは、ずっと思っていましたが、いつ、人生が終わっても、幸せです。

そう言えるのは、彼のおかげです。

 

素っ気ないフリしてしまうけれど、本人には言えたことがないけれど、理由が何であれ、私としばらくの間、関わっていてくれて、ありがとう。

 

さようなら、の時に、泣かないとは言い切れないけれど、それでも、ありがとうの気持ちは変わりません。

 

またしばらく、会えない日が続きます。

でも、次の約束があるから。

お互いの戦場で、生き抜きましょう。

 

これは、彼の見た目への恋じゃない。

私には曝け出してくれる、弱さとか、悩みとか、でもそれでいて、それを最終的に覆す強さと、明るさ。

言わば、魂への恋です。

 

想いは重くて深すぎて。

語彙力が足りない故に上手く言えないけれど。

 

安らかに眠ります。

おやすみなさい。